「おしゃP」時代




妹と電車に乗っていて、JJの中吊りで、



「おしゃP」



なるワードがあたかも一般用語のように大々的に載っており、妹の「“おしゃP”って何?」という質問に、私も「“おしゃれPerson"の略じゃないの?」と適当に答えてましたが、うそ。



「おしゃれProducers」



の略でした。


なるほどねー。要は、ブランドのプレスとかデザイナー自身とかそのブランドの社長とか、どちらかというとファッションをプロデュースする側=“仕掛ける側”の人間を指すようです。


でも、面白いなぁ、と思ったのが、“ちょっと手の届きそうな憧れ”の存在が一般モデルとか読者モデルとかからこういう人たちに移ってきたっていうのは、結局今までの人たちはこういう“おしゃP”たちに踊らされてるだけじゃん、だったら踊らせてる方がおしゃれだろ、ってことになってきたってことなのかなぁ。


さらに一番驚きだったのは、JJみたいなコンサバっぽい雑誌でも、20代の若い女性起業家(アパレル系多し)が“おしゃP”として普通に取り上げられていて、“おしゃP”を目指そう的なかんじで、どんどん若い女の子にとって起業することのハードルが低くなってきている印象のこと。


私の頃はもう少し「独立しちゃうなんてちょっと変わってますね」ぐらいのかんじだったような気がするけど、いまやおしゃれで、かっこいいことになっているのか!もしかして、波来た!??(・・・いや、私には来てないが。)


きょうこちゃんが今「女性社長.net」をやっていて、女性の生き方の多様性として女性の起業をいろんなレベルでサポートしているけど、こういう雑誌が若い女の子たちにそれこそ“おしゃP”とかいうノリで一気に一つのライフスタイルの選択肢として独立起業のハードルをガンと下げてるのは面白いね。STORYも今月号は、働く女性の理想形は女性社長、みたいな特集やってたけど(素敵な家庭の奥様でありながら自分らしい仕事を持つ=キラキラしたライフスタイル、的な?・・・まぶしいぜ。←他人事。)、それを光文社系がやってるのが時代が変わってきてるんだなぁ、というかんじがするよ。なんかみんなそれこそ読者モデルみたいな人の肩書きに「代表取締役」がついてるという(笑)。



・・・ま、実際その中でもどれだけ実際に上手くまわっているところがあるのか、一体何をしている人なのかは不明な部分が多いんだけど


でも、某大企業の女性役員をしている年配の方が「黒塗り(の車)に乗る喜びを、一人でも多くの女性に味わってほしい」みたいなことをスピーチしたときに、ある一人の女性社長さんが「あれ聞いたとき、古いなぁと思ったよ。どうでもいいよ、黒塗りなんて。」って鼻で笑ったときに、


まぁ、そうなんだよなぁ、そういうことじゃないんだよ、と納得したんだけど、今までの男社会の価値観とはまたちょっと違う仕事との関わり方を女の人たちが見つけ始めたってことなんじゃないかなぁ。「起業がファッション」みたいなこの軽いノリが、いいか悪いか別にして、男の人が語る“起業家とは””経営とは”という重厚さとはまたぜんぜん別の趣きで、不況だなんだと言われながらもあっけらかんとなんか始めちゃう現代の女の人の明るさとかパワーがここにあるんだなと思いました。女の人ってほんとたくましくて、明るい生き物だよね。ビバ。ガールズ。


写真は、JUNCO。¥6250

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