続き。

gris-bijoux2006-08-19

数日前に吉本ばななのエッセイの話を書いたわけですが、何人かにメールとかいただいたりしたので、一応そのタイトルですが、「人生の旅をゆく」という本で、その中の「単純に、バカみたいに。」というエッセイです。もしよければ、読んでみてくださいね。


抜粋だったため、よく伝わらなかったところも多いと思うのですが、まず、“女性たちが世の中から○○を要求されている、云々”という部分について、「でも、それは要求されているというよりも、自ら自分に課している、自分の欲望である」といった趣旨のご意見もいくつかあったのですが、確かにそうだと私も思います。


でも、私たちの欲望というものは自らの純粋な意志かというと、そうではなくて、無意識にメディアや教育や親の価値観やそういった“時代の空気”によって複雑に形成されていて(そういうところを掘っていくのが企業とか代理店のマーケティングのお仕事だったりするのですが)、それを前提に吉本ばななは“(実は)世の中に要求されている”といっているのだと思います(たぶん)。



少し話は変わるけど、
でも、私たちが描くイメージや欲望というものは、ものすごく“周り”に影響されているものなのだ、という冷静な意識って、すごく大事だと思う。


流行っているからって自分に似合わないメイクをするのは愚かしい、と私たちぐらいの年齢になるとわかることだけど、
同じように知らない間に、世の中の潮流に合わせて自分に合わない生活や仕事や、人生をチョイスしちゃうことって多い気がします。
少なくとも、私は「大企業でバリバリ働く女性」というものは自分が磨り減るので、向いていないことはよ〜くわかったので、もし私が「サプリ」あたりに影響されて(笑)、イメージの中で自分が歩んじゃったら超不幸(笑)。自分の本質と乖離しているイメージを追い求めて、がんばるのはやっぱりたいへんだもん。なんか「あ、これ私には合わないんだな。だから、私はこういうのが気持ち良いんだな。」というのを周りに影響されることなくいろんな面で取捨選択ちょっとずつできるようになるといいなぁ、と思ってます。



写真バーバラのピアス。スワロフスキーがついています。\12600 (→完売御礼)