プロの仕業

ただいま銀座三越では、ロイヤルコペンハーゲンのイヤープレートが100周年を迎えるとのことで、中央スペースで大々的に展開しています。


次々に飛ぶように売れてってます。すごい勢いなんですが。若干、投機的なかんじなんですかね?


というのも、その年のレア度によってプレートの値段が違うわけですが、2008年度は12600円、高いのは100万超えるのがあったりするんだけど、ちなみに私の生まれ年「1976年」は¥6750。・・・目を見張るダントツの暴落ぶりです。仮にプレゼントされたとしても「もしや今年の半額で買えるから選んだのでは!?」とわだかまりを残すイヤープレートとなっております。



で、売場に立っていたら、なぜか日本橋本店でお世話になったバイヤーさんが。


普通バイヤーというのは中にいらっしゃるので、あまり売場で率先して販売に立たれることはないのですが、この日は銀座三越リニューアルのご担当になられたということで、終日売場で積極的に販売をされていました(おそらく現場の実態調査?)。


感想。



・・・素晴らしかったです(惚れぼれ)。



とにかく、休みなく何かしら次々に商品を販売されていて、誰より商品を売ってらっしゃいました。


しかも、そのバイヤーさんが接客されるお客様だけはずっと世間話をされて、滞留時間がとてつもなく長いのです(←要はすごい楽しいんだと思う)。中には、一度お求めになられてもわざわざ売場に帰ってこられてご指名で「もう1枚いただくわ」と買っていかれる方まで。


もちろんバイヤーをされていた方なので、あらゆるブランドのただならぬ商品知識があるということもあると思いますが、なんていうか、ただずまい!? 「売る」という行為のいやらしさがなく、お手伝いしましょうか?大丈夫ですか?というかんじ!? うーん・・・。


表現しきれないんですが、でもテクニックっていうより、人間力なかんじがした。スッとものすごく自然にお客様の横にいて、一つも嫌みのないかんじ。お客様の機微みたいなものがわかるから、接客をしても、バイイングをしてもいい仕事ができるってことなんですかね。


とにかくいいもの見せていただきました!勉強になりました!!


ちなみにFRANZもこのバイヤーの方が「やってみますか?」と決断してくださったおかげで、今に至っております。


まだどこも扱ったことのない商品を、しかも私みたいな代官山で一人でやっている食器の素人が扱っているものを、やらせてみせよう、と思ってくれたのは、本当に今でもありがたいなぁ、と感謝しています。(「・・・あのー、“奥行き”って何ですか?」とか全く普通に会話が成り立たない女の子に仕事させるの私だったら絶対不安だよ・・・)


久しぶりに「あー、プロなんだなぁ」という仕事を見て感動しました。がんばろー。


写真は、Shourouk。\33000(→完売御礼).これだけものすごい大きいケーキの箱みたいのに特別扱いで入っていました。カタログ等でもメインで使われています。