見えない差。
私のまわりもだんだんと歳のせいなのか、もしくはネットの普及のせいなのか、
もはやNHKかニュース番組しか普段テレビは観ない
という人が多いですが、
NHKのディレクターをしている友人と
民放とNHKの根本的な作りの違いは何か
という話をしていて、
「何か取材するときのスタートがまず違っていて、民放はとりあえず真っ先にその事象のサンプルを探しにいくんだけど、NHKはまずその権威を探して話を聞いて、それに関する文献も一通り全部読むし、データも全部洗った上で、そこから導きだした必要なサンプルを見つけにいく、という“調べる”訓練を徹底的にされるんだけど、民放の人はわりかしを文献も読まないまま(雑誌だけ読んで)作る人がたまにいてびっくりする。」
「だから、ディレクターとかいうと発想力の違いみたいなことを言いたがる人がいるけど、NHKに関して言えば、一晩でそれに関する本を5冊、10冊ぐらい読んでこれちゃう、短時間でどこまで掘り下げて“調べる”ことができるか、どこまでたどり着けるかという能力の差がそのまま実力の差で、もっと言えば、“大学なんて関係ない”とかキレイごとを言うけど、やっぱり優秀な大学出て、勉強のできる人は、そこが違うよ。」
と、でもそうか、NHKへの信頼感というのはそういうことなんだなぁ、と納得しました。
同じように見えても、膨大な知識と情報がバックにあって発信するものとそうでないものの厚みの差、みたいなものを人は感じるんだろうなぁ。
帰りの電車でいたく自分を反省。経験はほっといても積めたりしますが、勉強は自分でしていかないといけないものだからね。
「こんな勉強して何の役に立つの?」
と子供の頃はよく思ったものですが、この歳になって、ようやくあらゆる面からそれにはっきり答えることができるようになったような気がします。そして、それは今も連綿と続いているんだよなぁということを改めて自戒する夜でした。
写真は、tamao。カワセミのブローチ。¥5460.(→完売御礼)
カワセミモチーフはアクセサリーに限らず、ここのところブームだそうです。スワロフスキーや食器業界でもカワセミモチーフはあっという間になくなるそう。