親鸞の極意



「とどまればさしあたり生活に困らないだろうが、


じぶんの魂を腐らせると思えたら、


どんないいところと他人は言っても


とどまらない方がいいよ



言いこというなぁ。吉本隆明。(の教授だけど、本当は)


勤め先だけじゃなくて、男女間とか、友人の間柄とか、なんでもそうかもしれません。




価値観は多数にあって何を頼っていいのかわからないこういう時代だと余計に、ものすごく物事を徹底的に考え抜いた人の言葉や考えなら、ただただ疑心なく、委ねて耳を傾けられる安心があるんだろうね。


この本じゃないけど、私が面白いなぁと思ったのは、吉本隆明親鸞のくだり。


親鸞は当時の寿命が45歳ぐらいだったところを、91歳まで生きていてその理由について話しているのだけど、


ただ、とにかく親鸞
すっきりしていたということは
言えると思います。
いよいよ布教というときには、
本場を離れて関東の僻地に行った。
そして、土地の人に布教したあと、
年食って布教が億劫になると、
さっさとやめて京都へ帰っちゃう。
そして、京都では布教なんかせずに隠居しちゃう。

それは、あの人流の考え方の
悟りなんでしょうけど、
とにかくやることに
名残惜しいという感じを持たないんです。
ほんとうは持っているのかもしれないけど、
そんなそぶりはしないで、さっさとやめちゃう。
それは見事です。

親鸞が、同じ時代の人の2倍長く生きた理由は、
それ以外には考えられないです。


“すっきり生きる”というのは、魂を腐らせないための極意ではないでしょうか。


もっと言うと、“すっきりしている自分であるという状態”ということに重きを置くと、いろいろと物事を決める優先順位が変わってくる、というかはっきりしてきて楽になるような気がします。よくよく考えたら、店を始めたことも結局は“その方が私が精神がすっきりした自分でいられるから”だったとも言える気がします。もっと使い古されたベタな表現をすると「自分らしく」みたいなことになるんですかね(でも、なんかこのワード嫌だよね・笑)


たぶん人それぞれで響くポイントが違うと思うけど、今回のブルータスはわたし的にはここでしたねー。


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