コミュニケーション力。

gris-bijoux2005-12-21

銀座の事務所からFRANZの在庫を搬出しようと思って東銀座の駅を降りたら、ちょうど前の会社の出勤時間とかぶりました。


日比谷線で爆睡している知った顔があったり、紙袋持って会社に向かう知り合いがいたり、なんだかすごく懐かしくなりました。


こうやって通勤して、下のカフェでカフェオレ買って、エレベーター上がって、PC立ち上げながら、隣の人とくだらない挨拶して・・・、って、一日が始まるんだよなぁ、結構楽しかったなぁ、とちょっと郷愁を覚えたりして。ま、良いことしか思い出さないからなんだけど(笑)。



段々記憶も薄れてきましたが、敢えて上司に怒られたりしたときのことを思い出すと・・・・


妙に思い出すのが「あのさー、コミュニケーションのプロとしてそれはないでしょー。」というフレーズ。


なんか、この言葉使う人多くないですか!?(←前の会社の人への問い)言われていたのは私だけ!?


おおざっぱに言い換えると、“人の心をいかに動かすか”ということを専門の仕事としているのに、自分の基本的な生活おいて、忙しいからといってまわりの身近な人間にそういうモノの伝え方、やり方はないんじゃないの?みたいなお怒りのニュアンスだったと思います。すいません。


しかし、結局プロになんかなれなかったなぁ、とお店をしていて思います。
お客様の方がよっぽどすごくて、日々勉強させられます。


例えば、商品が届いたその日にお礼状をFAXしてくださったり、お手紙をくださったり、電話で商品の感想をお伝えしてくださる方。
商品をお買い上げくださったのだから、私としては逆にありがたいことなのに、あたかもプレゼントをもらったかのように、お客様の立場にいながら「ありがとう。」とお店に感謝して、それを伝える、ってすごいことだと思うのです。このお客様の好意に対して、いつもそれを充分に返していないような気がして、恐縮してしまっています。


また、友達でも、私と会うときは必ずそのアクセサリーを付けてきてくれる人とかも、たぶん私に会うから、ということでアクセサリーを考えて、何を着るかって逆算すると思うんだよね。その気の遣い方がすごいなぁ、といつも感心させられるし、感謝しています。


結局、コミュニケーション力って、人当たりよくしゃべれるとか的確に何かを伝えられるとか、そういうことよりも、こういう日々の人への気の配り方とか心遣いとか、そういうことの方が心を打つし、人を動かすんだと思うのです。人物やモノ、店やブランドのファンになるってそういうところなんではないでしょうか。


でも、なかなか難しい。こういうのはテクニックじゃないから。その人の気持ちの動き方なんだよね、たぶん。本当に、日々是精進。


あ、ちなみに上のことをする方はとても特殊、というか一部の人なので、あの、これ、こういうことしてください、って意味ではないので・・・。あの、すいません。ぜんぜん気を遣わないでください。なんか、ごめんなさい、そういう意味ではありません(涙)。


写真は、tomoko furusawaの鹿のブローチとピアス。