台湾報告日記Ⅲ

gris-bijoux2006-03-15

SALUSさんで3月下旬にお店を掲載してもらうのですが、これと連動してitscom(ケーブルテレビ)さんのSALUS.TVという番組で放送もしてくださるそうです。


本日取材だったんですが、もっと超気軽なかんじかと油断していたら、結構な人数でいらっしゃってくださり、なんかマイクとかつけちゃって、アップとかで映ってる気配があるよ。髪型及びお化粧とかかなりのノーケア。あぁ・・・。



さて。昨日の続き。


FRANZの社長とのお話。


売っているのはブランド哲学であって、その思想を具現化=商品化しているのだから、まずはFRANZの思想を何より理解して欲しい、ということで、とても丁寧にその思いをお伝えしてくださいました。


社長が志す人間像は、「仁人」。


自分は、人と人とのつながりを何よりも大切にしていて、まさにその人との感情をつなげるものとして体現したものがギフト商品であり、FRANZであったということだそうです。


FRANZブランドの5要素は、「ユニーク性/独自性」「親切さ」「モダン」「人文」「芸術性」なのですが、その中でも特に「芸術性」を重視し、“人の気持ちを揺らすもの”、“人の想像力を喚起するもの”であることを目指していて、そういう意味において、FRANZは単なる器(機能的な道具)ではなく、「機能のある芸術品」なのです。



話をうかがっていて、「あー、だから私、FRANZがこんなに好きなんだなぁ。」というか、基本的に今も昔も本質的に同じものが好きで、そういうものに無意識に係わりたくなるんだなぁ、と妙に納得しました。


“人の気持ちを揺らし、想像力を喚起し、そして人との感情をつなげる、機能のある芸術品”って、「広告」じゃん。


前にも書きましたが、私は単純に美術館に収められているような芸術然、としたものよりも、芸術が私たちの生活にリアルに入り込んできて、人の気持ちや生活や人生に影響を与えるそこのところに興味があるし、そこで芸術のパワーって本当に生きてくる気がするんですよね。で、そういう接点に係わっていたいなぁ、というのが昔からの思いです。
なるほどね、そういうのを“機能のある芸術品”という表現するんですね。


本当にFRANZを心から愛しているので、どうにか自分の手でこのブランドを大切に世の中に出していってあげたいのだけど。


こんなにモノやブランドといったものに対して、親のような愛情を持つとは自分でも思わなかったなぁ。


それにしても、言葉にしなくても、ブランドの哲学って商品その他からやっぱり伝わっていくものなのですね。社長の話を聞きながら、つくづくそう思いました。大事です。