台湾報告日記Ⅱ

gris-bijoux2006-03-14

ずいぶん、間があいてしまいましたが、感動が薄れないうちに、メモしなければ。


資料では目にしていたのですが、今回初めてFRANZの製作過程を見せてもらいました。


工場は中国にあるのですが、デザイン決定からサンプル作製はすべて台湾本国でやっています。


FRANZを実際ご覧いただいた方はわかると思うのですが、台湾の仏像を作る仏師の中でも最も優秀な人を引き抜いた、という人が作っていたり、あの細かい細かい手作業を実際に目の当たりにすると本当に感動します。そうした工芸的要素に加え、一方で、台湾でもまだFRANZにしかない最新のソフトを導入したりして、古い伝統と最新の技術が高いレベルで融合している商品がFRANZです。made in china であることを嫌がる人もいるかも知れませんが、じゃなかったら、この複雑な手作業で作る商品をこの値段では出せないと思います。絶対に!!この商品を見て、7〜8万でもいいんじゃない?と言った人がいましたが、本当にたいへんなたいへんな作業なんですよ。だって、魚のうろことか一個一個全部手でつけてましたよ!?工場でこれを大量にやるのか・・・、と横で見てて気が遠くなりました・・・。


故宮博物館に行くと、未だにどうやって作ったのか解明できない超人的な工芸品や、西洋のものとはまた違う独特な色使いやデザインのアートが数多くあって、故宮に行ってFRANZの商品を見ると、脈々と中国の長い歴史で培われてきた技術とセンスがあってのこのブランドなんだとつくづく実感。きっと欧米でも、日本でもこのブランドは出てこなかったでしょう。


特に、このFRANZは、本来中国で発明された「陶器」が欧米に流入し、技術力(及びブランド力)が逆転してしまったことに対し、「失われた次代を取り戻す」ことを使命として目指しているブランドです。そういう意味でも、その独自性にプライドを持っているわけです。


・・・といったこのブランドに対する社長の思いや志を直接聞けたことも今回の出張の成果。なかなかブランドの創業者に直接会って、その思いをきけるっていう機会はないですものね。長くなるので、その辺はまた次回に。