Presents

gris-bijoux2007-02-04

今日店に来たら、お手伝いのAさんから、


今日、親子連れでいらっしゃったお母様の方が、フランツを見て感動していたよ。素敵なものを仕入れてくれてありがとう、だって。これを目標にがんばって働いて買いに来る、と言って帰って行かれたよ。


と、メモが残されていました。



なんだか心を打たれてしまって、少し泣けてきてしまいました。



「言葉」を日々無防備に使っているけど、本当はもっと、こんな風に、人に魔法をかけてあげられるような一言があふれてくるようになればいいのに、と思う。



最近、松尾たいこが装丁をやっていて、ジャケ買いならぬ装丁買いをしたのだけど、“名前”や“記憶”等「女性が一生のうちにもらう贈りもの」をテーマにした短編集です。


http://www.amazon.co.jp/Presents-%E8%A7%92%E7%94%B0-%E5%85%89%E4%BB%A3/dp/4575235393



「言葉」は、贈りものだと思う。



モノ以上に心に残ったり、妙に自分を支えている言葉だったり、拠り所だったりするのは、誰かが私に言ってくれた何気ない言葉だったりするもの。


本来であれば言わずに通り過ぎる場面も、少し「言葉」で伝えてみる、という行為で、モノ以上に人の気持ちを満たすことができるなら、それは積極的に伝えてみていいことだと私は思う。


というか、でもこのお客様の場合は、それ以前にお店のバイヤーに御礼を言う、という感覚がすごいと思う。きっと普段からいろんなものに感謝の気持ちを持てる方なんだろうと思うし、その想像力の広げ方を私なんかは学ばないといけないなぁ。



・・・ということで、今日は朝からなんだかじーんとしちゃったよ。えへへ。



写真は、DAVIDの孔雀のネックレス。¥21000(→完売御礼).