幻の紹介制菓子、村上開新堂、遂に入手!!

昨今のお取り寄せブームの中、日本中のおいしいものはほとんど手に入るし、海外のものも大抵はデパ地下に入ってるため、海外行っても有難みがないったら。
リヨンでMちゃんに教えてもらったセバスチャン・ブイエも、早速伊勢丹に最近入りましたし。


そんな東京において、孤高のレア感を保ち続けている、幻の菓子、そう、それは、



村上開新堂



パンフによると、


「真摯に作りました品を、皆さまにしっかり受け止めていただきたいと願っておりました。それが御紹介をいただいた方に御注文でという形を生み、今日の御予約制に到っております。」


という、“紹介制菓子”。
村上開新堂 MURAKAMI KAISHINDO



先日友人が「うちの社長は、接待のときには必ず村上開新堂にお菓子を大量発注(?)して手土産に持っていくんだけど、接待相手の奥様方に大感激されるらしいよ。」と話しており、「へぇ。じゃあ、社長さんが今度たくさん注文するときに一つ余分にぜひおねがいしてもらってよ。みんなで食べよう。」と、社長をアゴで使うかのようなずうずうしい(ありえない)お願いをしたところ、友人の日頃の仕事ぶりと行いが良いせいか、懐の広いその社長さんが早速追加注文してくれました。ありがとうございます!!!


しかし、「今日手元に来たんだけどね、生菓子なんだよ(←いまいち正体がわからないままおねがいしていた)!!日持ちしないから、届けるね!!」と非常事態発生を知らせる電話が。


私だけではとてももったいないので、女子3名を緊急招集!!



「すっごい珍しいお菓子が手に入ったんで、ここで広げていいですか!??ちゃんとコーヒー頼むんで!!」と、酒の持ち込み、ならぬ、菓子の持ち込み。
全くよくわからない理由にもかかわらず、店の人を気迫で説得。



いざ、本丸へ。



ジャジャーーーン!!



眼福。


このバラエティ感あふれる感じは、間違いなく女の人好きだよね。


ちなみにこちら、4000円バージョン。社長は通常10000円ぐらいのシリーズをおねがいしているそうです。お値段に合わせて盛り合わせが変わるそう。


ジャンルとしては、“スウィーツ”ではなく、あくまで“洋菓子”と表記したい。今どきのケーキとかって、パッケージから味から舌触りから何もかも洗練されすぎて、スキがないかんじがするけど、もっともっとやさしい美味しさ。日本の洋風お菓子の原点、といったこういうかんじの美味しさは忘れていたなぁ、と思った。


開新堂は130年の歴史を持ったお店で、宮内省に勤めていた初代が外交上の必要から横浜でお菓子作りを学び、2代目が外国の文献をもとに更に独自の技法をあみ出し、3代目ではレストランを開業、今は5代目が継承しているそうです。


まさに、文明開化の味がする、お菓子。


鹿鳴館とかでもこういうお菓子が出されていたのだろうね。“しっかり受け止め”させていただきました!貴重なものをどうもありがとう。友人とその社長さんに感謝です。