金田中に門外不出の絵を観にいく。

前の会社が近かったこともあり、


この竹藪の中は一体どうなっているのだろう?果たして自分の人生の中でいつかこの中に足を踏み入れることがあるのだろうか?


と、金田中を見る度思っていましたが(そして、通り過ぎて隣のちゃんこ屋に入るのがせいぜい)、


割と人生早い時点で、そのタイミングがやってきました!


しかも!!


金田中には横山大観が1カ月以上も泊り込んで描いたとされる襖絵があり、これは一年に一度、お正月の時期にだけしか飾られないという門外不出(テレビにも出たことない)の逸品で、知人の計らいで特別に、思う存分襖絵を拝見させていただき、更にはあり得ない価格でお昼までいただく、という贅沢な機会に恵まれました(Mくん、どうもありがとう!)


それが、こちら。




「富士と箱根連峰」。


写真だとやっぱりオーラが伝わらないし、私の文章ではますます伝わりませんが、いつまでもこの空間でずーっとこの富士と対峙していたい、と思わせる霊峰としての富士を感じさせる絵でした。溜息。


夜は一見さんはもちろん入れませんが、その中でもこの時期の横山大観の襖絵でのお食事は、相当懇意にされているお客様だけしか予約できないんだって。もちろん、夜はここで芸者さんたちが踊ったりするのですが、噂によると20〜30万円/人だそう。


そして、お料理が素晴らしいのは当たり前のこと、お正月にだけ出されるという青竹酒がとんでもなくおいしいの(涙)!!(今回の幹事の知人の金田中のご子息の方曰く、「うちは、高い酒を高く出しているだけですから」とのこと。謙遜なのかどうなのか(?)。でも、飲めない人もおかわりしちゃうぐらい、ほんとに美酒!!)



女将もたいへんにお美しく、しかもその気取らない接客に再び溜息。


・・・ほんと、政治家とかってうらやましいよ。


「また、いつかがんばって来ます(夜に)!」と“来れるぐらいに仕事がんばる=出世する宣言”をみんなしていましたが、こんな風に若者たちが目指そうと思うような夢を与えられる大人のお店ってやっぱりなかなかないよね。


とてもいい体験をさせていただきました。新年早々、格別な富士の絶景を眺められて、いい1年になりそうです。