直感は価値観で磨かれる

gris-bijoux2006-11-27

プロフェッショナル・仕事の流儀、をどういう訳か結構みちゃうんだけど、あの番組のよいところは、普通、アナウンサーとかキャスターとかが進行とか考えて質問したり、きれいにまとめたりするところを、茂木健一郎は、脳科学者の視点で「各分野におけるトップランナーという、せっかく貴重なサンプルを目の前にしているのだから、いろいろ聞いちゃおう!」というかなり個人的な好奇心で聞いてるかんじがどうもして、そういう視点でいろいろ発見したり、咀嚼したり、解釈していくものだから、こっちもまたその本人たちの発言にプラスして違う角度の発見があっておもしろいと思うのです。


で、きっとこの人(茂木さん)は「直感とは何か。」ということが結構気になってたりするんではないか、と思う。


この前は、いろんな人の未公開トーク集だったのだけど、その中で、羽生さんに、先の先の先を読んでいく中で、コンピューターと人間の違うところは、“直感”で判断するところがあったりすると思うのだけど、結局のところ突き詰めると、“直感”ってなんだと思いますか?と聞いていて、羽生さんは「・・・たぶん、好み です。好きか、嫌いか、それで決めていると思う。」と発言するんですが、「そうなんですよ。直感というのは価値観で磨かれるもんなんです。」と茂木さんも満足げ。


次にスガシカオへのインタビューで、まだ先が何も約束されていない中で、“根拠のない自信”に突き動かされてサラリーマンを辞めて、歌手を目指すというくだりの中で、茂木さんは「“根拠のない自信”って何だと思いますか?」、つまり「“自分はいける!”という“直感”=“根拠のない自信”って何だと思うか?」ということを聞くんだけど、スガシカオの回答としては「わからないけど、そうとしかいいようのないものに突き動かされた。」というと、「人間は、本当に“いける!”と思ったときは動けるし、そうじゃないときはまだ時期じゃないんだよね。」と茂木さんが続くのだけど、なんかすごいよくわかる。


私があることで迷っていたときに、「迷うってことは、まだ時期じゃないんだよ。自分の中で選択する基準ができあがってきたときに、迷いなく選択することができるから。」と人に言われたことがあって、そういうことなんだろうなぁ、と思う。


直感って、理屈で反応する前に「絶対、これ!」という妙に腑に落ちてしまう感覚というか、確信を得てしまうことだと思うのだけど、そのどうしようもなくピタッとくる感覚というのは、「それが正解かどうかというよりも、実はそれがものすごい“好み”だったから」というのはすごいよくわかって、もしかしたら一目ぼれとかに近いのかもしれないけど、そういうものは間違っていないかどうかというより後悔しない決断に近く、自分の価値観=好みがはっきりしていればしているほど、その確信する精度が上がるというのもわかる。


でも、スガシカオは、その“直感”を感じたとしても、「努力」をしていないとそのタイミングを逃してしまうし、茂木さんは何か小さなことでも「成功体験」を持つことによる自分への自信が、“直感”を感じたときには一歩を踏み出せるかどうか、につながる、と言っていて、それも全くその通りだと思う。


どうでもいいような例だけど、物件を探すときに「あっ、これいい気がする。」というものに出会っても、ある程度足を棒にして他のものも見尽くしていないと決断できないのと似てる気がする。


価値観、つまり自分の軸をはっきりさせておくこと、努力をたゆまずしていること、そして自分の決断を自分で後押しできるような、ちょっとした自信を自分に持つこと。それがチャンスをつかむコツなのかもしれないです。


・・・って、宅急便屋さんがなかなか集荷に来てくれないから長々書いてしまったよ(@店)。今日お休みだっていうのに・・・。ぐすん・・。


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