あなたをずっと待っていた。

gris-bijoux2007-05-20

「絶対これかわいいのに!なんで!?」


と、アルバイトさんも私も首をひねるような商品がたまにあります。


値段もほどよいし、デザインも奇抜すぎず、つまんなすぎず、かなり使いやすいし、いろいろディスプレイも変えているのに、なんで動かないのかなぁ?というやつです。しかも、このブランドで一番私が気に入って仕入れてきたんですけど(=このブランドで一番かわいいと思うんですけど)・・・?という品物だったりして、もちろんいろんな人が検討はするんだけど、どういうわけか様々な人の手をすり抜けていってしまうのです。


ちなみに、その一つがKira Bellaのガーネットのネックレス。ゴールドの部分がMe&Roっぽいエスニックなテイストが入っていて、でもリーズナブル(Me&Roだったら桁が違ってくる可能性大)。他のゴールドのネックレスと重ねてもかわいいし、なんで!?とアルバイトさんとも話していたアイテムです。相当私は好きだったので、最終的には私が着けよう♪、とちょっと実は楽しみにしてました。えへ。


そしたら、昨日フラリと入っていらっしゃったお客様が「これ、見せてもらえますか?」と、Kira BellaのそれとFlying Lizard Designのラブラドライトのフープピアスを試着されたら、まるで二つがセットのようで、お客様の雰囲気と、少しエスニックで個性的かつ大人っぽい雰囲気がぴったりなのです。



あぁ、そうか、はるばるイギリスから海を渡ってやってきて、フラリと入ってきたこのお客様の手元に行くのをショーケースの中で何ヶ月もじっとこのネックレスは待っていたんだなぁ、と思いました。



人に限らず、モノもきっと縁のある人のところにしか行きません。星の数ほどある選択肢からそれを選んで手にしたことはたぶん必然なのです。



買う立場にいるとどれもこれも同じように並べられた商品にしか見えないのだけど、売る立場になると、その不思議なモノの動き方がわかります。
本当は売れてしまったのに、突然そのお客様が買われる直前にキャンセルが入ったりとかね。


うちのアクセサリーは基本的にはどれも1点ずつの仕入れなので、どの人に嫁いでいく運命だったのか、見届けるのが割りと好きです。


どうぞかわいがってやってくださいまし。



写真は、DAVID AUBREYの新着商品。すごくDAVIDっぽい。¥18900(→完売御礼).