ホルモン人生

gris-bijoux2007-06-19

割と、反芻グセがあります。


牛か。



昨日は代官山の貸ギャラリースペースをAちゃんと見てまわった後お茶飲んでたのだけど、夜、本読みながら、ふと会話を思い出す。


Aちゃんがある女友達群について「悩みがあんまりない子たちっていいなー・・・。」と言っていたのだけど、


そんな人いるかいな。



私の周りはみんなそれぞれにいろんなレベルで悩みつつ人生を歩んでいる人ばっかりだけど、もしそういう人がいるとしたら、それはまぁ、本当に一点の曇りのない幸せな状況にある奇跡的な人か、もしくは「自分とか仕事とか人生に関して、無頓着」な人かどっちかじゃなかろうか。


ファッションについて言えば、適当に量販店のものでも着れりゃいい、としたらあんまり悩むこともないだろうし、逆に、今これが流行だから!、ブランド品だからこれがいい!みたいな価値基準の人もある意味悩まないんだろうし、いづれにしろ、それはファッションに関して“無頓着な人”であろう。


ファッションも、これだけ世の中に選択肢が溢れて多様化している中で自分のスタイルを確立するとなると、その時代や変化する年齢をともに見つめながら、冒険したり、失敗したり、自分なりにいろんなものを試行錯誤していかないとたどり着かない、と思う。


じゃあ、それはたいへんだから“無頓着”になりたいか、というと、それは全然そう思わない。それと付き合う面倒くささってあるけど、でもそれを放棄したら、ぜんぜん豊かじゃないもん。人生が。


無頓着な人生、はたぶん悩みが少ないと思う。


でも、私は私の周りの人たちのように、悩みの中にいながらも「何に惹かれ、何を嫌い、どういうものが好きで、人からどう見られるかではなく、自分がどうしたいか」ということを大切にしている人たちの方が味わい深い人生だと思うし、そういう人の方が好きだよ。


つるりと人生生きちゃうか、咀嚼して人生生きるか、ってことで、わんこそばみたいなかんじだとさぁ、なんだか味もわかんないうちにきっと一瞬で人生終わっちゃうよ。あんまり、噛んでも、噛んでも飲み込めないんですけど(泣)、みたいな人生も辛いけどな!



写真は、David Aubrey.¥14400(→完売御礼