生まれ変わるなら、体育会系で。

gris-bijoux2007-08-01

今読んでいる途中ですが、「ビジョナリー・ピープル」の中の誰だかの発言で、


「今簡単に若い子がキレたりするけど、それっていうのは世の中が“成功”の物語ばかりを語るせいで、本当はどんなに成功している人間であろうが、どんな人間も誰だってものすごいしんどいことが山ほどあって、でもみんなそれを乗り越えていくんだ、というところが語られないからだ。」


みたいなことが書いてあったんだけど、昨日もある会社の社長さんとお昼を食べていて、


「次から次へとたいへんなことはやってくるねー。でも、なんか一流のスポーツ選手とか見ていて、この人たちは人一倍輝いているけど、人一倍たいへんな思いや努力をしていたり、人一倍プレッシャーを乗り越えているからなんだろうなぁと思うんだよね。」


とおっしゃっていて、“乗り越え方”って人それぞれなんだと思うけど、“しんどいところに戻ってみる”というのか、「あのときあれだけしんどかったのに乗り越えたんだから、まだがんばれる」と思えることが“自分を信じる”っていう意味なのか、と話していてふと思ったんだよね。“自分を信じる”ってよくわかんなくないですか。ベタに使われるけど。自分の能力をやみくもに信じる、っていうことでもない気がするんだよね。


「成功体験」という言葉もよく使われるけど、どちらかというと「乗り越え体験」が正解なんじゃないかなぁ。成功しなくてもいいんだけど、「なんとかかんとか乗り越えた」ことの蓄積が、次に波が来てもどうにか泳ぎきれる自分の根拠になって、その波を越えたことで、またどうにか次もいける、みたいな。


私は全然体育会系経験がないので、肉体的とか精神的に自分を追い詰めてみる、というようなことを若い頃やったことがないのだけど、若いうちに過酷なことをやっておくって割と大事かも。・・・もう少し根性あったら、またぜんぜん違うと思うんだよなぁ、私(笑)。



写真は、ALEX MONROE。\22000(→完売御礼