自分に合った相手を探す

gris-bijoux2007-08-18

ナガオカケンメイ氏の日記から拝借。


D&DEPARTMENTをはじめて、消費のリアルさを勉強しました。60VISIONをはじめて、企業がおかれている状況が随分、わかるようになりました。そして、NIPPON VISIONをはじめて、地場産業の実情が少しわかってきました。そして、東京の消費がどれだけおかしなものなのか、また、地方がどれほど、東京を追いかけて失敗しているのかも、なんとなく分かってきました。それは、まるで、アメリカを追いかけて失敗した日本そのものにも見えますし、アップルを追いかけてブランドを見失ったSonyにも似ていて、トヨタを追ったホンダにも見えました。
人には、その人の。場所には、その場所の。企業には、その企業にあった「進化のペース」というものがあるなと、思います。その「身の丈」というか、「自分」というものは、やはり、一番分からないものですね。今、一番、みんなが関心を持っていることは、実は「自分」なんだなぁと、思いました。(中略)


早く進化する。自分のペースを越えて・・・・。それはもはや格好のいいことではなくなってきました。どんなに小さな、どんなに大きな企業でも、大切になってくること。それは「自分」。特に進化のペースを何にあわせて走るかは、大きなポイントとなっていきます。(中略)


「自分に合った相手を探す」


すべてに言えますが、これからの時代のキーワードであることは、間違いありません。誰と競争するか。誰に助言をもらうか。誰に買って欲しいか・・・・・・。それを誤ると、自分のペースは乱れ、体調まで壊してしまう危険があります。
名建築の数々は、「有名になる前のその建築家」から生まれています。有名になってしまった建築家から、名建築が生まれることが、そんなにないように、「すばらしくなりそうな本質的な」ひと、もの、ことと、パートナーを組みたいものです。「有名」って何でしょうね。はっきりと言えることは、その「有名性」で判断することは、自分のペースを狂わせる可能性があるということです。自分にあったことで、本質を目指す。「立派を目指さない」でいきたいものです。


先日、ある作業を負担が大きいけど一気に全部進めてしまった方が効率的かな、と思って、お願いしようとしていた人間に相談したところ、「いきなり完璧を目指さないで、ちょっとずつ作っていけばいいし、変化させていけばいいんだよ。それよりも“どうしたいのか”を徹底的に考えた方がよくて、それをできる範囲で形にすることが大事。」と助言をされて、あぁ、そうでした、なんだか焦っていたなぁ、とはたと冷静になりました。“スピード”より“立派”より、“本質”を追求していくことが大事、という、いつも企業や商品のブランドというものを考えながら仕事をしている人間らしいアドバイスだったと思います。しかも、普段は大企業の仕事ばかりしているだろうに、きちんとこちらのスケールでリアルに考えてくれたのがうれしかったです。


「自分のペース」と「身の丈」と「本質」。


常に客観的な視点を忘れないようにしたいと思います。



写真は、クルバ。シルバーとオニキスのピアス。\7140(←完売御礼