中国式。

gris-bijoux2007-08-23

友人からチケットを譲り受け、中国バレエを観に行ってきました。


えー、どういうものかというと、


古典的バレエ+ロミオとジュリエット+ライオンキング+上海雑技団


を独特の完成度と色遣いで混ぜ合わせたかんじをイメージしていただければいいかと。


ワイルド・ゼブラの毛皮を100枚集めて身に纏うと不死身になるというマントを作るために、森の女王が最後の一匹のワイルドゼブラを捕獲するが、末娘のゼブラがこのワイルド・ゼブラに恋をし、逃してしまう。しかし、長女の狐がこれに気づき・・・という話。


休憩時間に早速うちのお店のAさんから


「・・・っていうかさぁ、長女がキツネで、末娘がシマウマってどういうこと?しかもさぁ、子供がシマウマにもかかわらず、100匹もシマウマ殺すって親の感覚はどうなの?」


と、たいへん良識的な指摘有。


その後も、なんでナレーション(ものすごく日本語が不安定)がデヴィ夫人なのか、バレエと言いつつこんなに床演技(?)が多くてよいのか、クライマックスの場面で「悲しい」という感情を“腕に顔をうずめて肩を震わせて、えーんって泣く”という直接的な演技で表現してしまってよいのか、カーテンコールにバラバラと舞台に上がってきたおじさんたちは一体誰なのか、幕が閉まる際にお客さんには背中を向けて身内にお辞儀をしているのはどうなのか等々、疑問は深まるばかり。


千秋楽だったので、最後お客さんからダンサーに花束が贈られるんだけど、横からスタッフがインカムつけたまんま普通に出てきて、「あー、はいはい」的ものすごいぞんざいな回収の仕方をするのに笑った。おじさんじゃなくて、ダンサーに渡してるんだっつーの。っていうか、「なんだか(全体が)おもしろかったねぇ!!あっはっは!!」って、みんなで席を立ったんだけど、あくまで悲恋(ロミオとジュリエットが下敷き)なのに、そんな感想でよかったか。


でも、予定調和を微妙に外してくる、アナーキーというか、



ええっ!?(それやっちゃうんだ的な)



かんじが、なんだか割と好き(笑)。


北京オリンピックの開会式とか、今からちょっと楽しみになってきましたよ。おっと、そうきましたか!みたいなの、期待しております。


写真は久しぶりのAbbie。チェコのガラスを使ってます。リングは¥4350・ブレスレット¥4870(→完売御礼
ちなみに、中国だと蝶のモチーフは、“女性の幸せ”を意味するものなんだそうです。