好きにやっちゃって。

gris-bijoux2007-10-10

2008年度FRANZの新作のラフスケッチが上がってきました。


えー、2008年の目玉は



海亀



です。



・・・なんで海亀を食器にしようと思うんだろう。あの人たちは。


海亀の親子なんだけど、ガメラみたいなんだよ。
海亀のお母さんがラッコみたいに手足を上に向けたかんじのソーサーに、持ち手に子どもが乗っかってます。かわいい。・・・たぶん。
FRANZのことなので、おそらく亀の甲羅とかゴツゴツした皮膚の感じとかリアルに再現してくる気がしますぜ。お楽しみに。



思うんですが、FRANZのすごいところはマーケティングを超えてくるところです。



「普通、人間はリアルな海亀の食器では飲食したくないであろう。」



とか考えないもん。いや、考えてるかもしれないけど、あえて無視。おもしろい方、優先。そもそも、これ、使いにくいんじゃ・・・?とかもあんまり関係なし。
マーケティング調査して数値化して商品開発なんかしてたら、海亀もカエルもトカゲ(2008年新作)のデザインもたぶん世に出ないことでしょう。


きっと社長は、“やってみなはれ”(by サントリー鳥井さん)的または“好きにやっちゃって”(by GATSBY)的スタンスな人なんじゃなかろうか。相当懐広い人では。たぶん。今度直接話を聞いてみたい。



先日、器好きのうちのAさんと備前焼の話をしていて、本当に彼女は“器が好きな人”なんだな、と思いました。・・・に対して、私はやっぱり器から入っているわけではなく、完全にその“デザイン性の面白さ”からくる愛情なので、私の中ではアクセサリーもFRANZも全く一緒のものです。我ながら自分好みのものをよく見つけたもんだ、と思います。


FRANZのこの冒険心というか、遊び心というか、食器の概念を超える革新性を、それなりのクオリティ感を担保しつつどうブランドを見せていくか、というのがここ最近私の課題のような気がしております。ただただ「特選洋食器」然として陳列されていてもFRANZの良さは伝えきらないし、遊びすぎても単なる雑貨になってしまうしね。


そこが腕の見せ所ってやつですよ。たぶん。



写真はdrawsさんの新作。象付いてます。オニキスネックレス \17850