不器用ですから。
ここのところあるテーマ(?)について出会う人出会う人に隙あらばヒアリングしています。
仕事とは関係ない話なんだけど、それぞれのキャラクターが出て、非常に興味深く、ものすごく勉強になっています。本来の目的は別にして、ヒアリングするという行為自体がだんだん楽しくなってきた(笑)。このままサンプル数増やしたら、本書けるぞ。
同じ事柄でも、システマティックに処理していく人や、情緒的なものを重視して物事を決断していく人等本当にいろんな人がいるんだけど、得てして言えるのは、一人の人間はものすごく矛盾を孕んでいる、ということです。
面白いなぁ。
それがロボットではなく、人間である、ということなのか、としみじみヒアリングしていて思います。
社会に出てればそれなりに大人だし、みんな合理的に生きているだろうと人を論理的に捉えようとするんだけど、実はそれぞれ自分自身も含めて矛盾で成り立っているものなので、概してその理屈は全く通らず、結果余計になんだか混乱し、スマートそうに見える人も意外とみんな不器用なかんじで生きているなぁ、というかんじがします。
誰かの本で、「ある人に『あの中国の商人は信用できる人か』と聞くと、『私にとっては信用できる人だが、あなたにとってどうかはわからない』と言われた」というエピソードが書いてあったけど、そういうかんじが真理だなぁと思います。
今回も10年近い友人と話をしながら、私にとってはものすごく信用できる誠実な人間なんだけど、だからといってその人が他の誰かにも同じかどうかはわからないのか、そうなのか!と新鮮な驚きがありました。でも、その人は人間的に不誠実な人間かというと、そういうことでもないだよなぁ、やっぱり。
諦観とも言えるけど、ま、人間って一人の中でも均質ではなくいろんなフェーズがあって、すごく曖昧なもんだよね、所詮みんなそんなもんだから、まぁ、そのまんま受け止めときましょう、という人に対する大らかさは大事かと。
結局自分自身も矛盾していて、さらにそれぞれの人間の曖昧さの中で生きていかないといけないので、器用に生きるなんてほんと、無理だね!
としみじみ話をしながら代官山で食事をしていた昨日でした。
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