その先の自分へ。

先日、HERS(50代向け女性誌)の副編集長の方とお食事をさせていただいた関係で、ご丁寧に雑誌を送ってくださいました(ありがとうございます!!)。


・・・で、改めてじっくり読んだんだけど、



今の50代って、



Betsey Johnsonのフリルワンピースも着れば、



ニール・バレットのレザー・ブルゾンも着るし、



普段のお洋服は、ドゥロワーで買うわけです。



びっくり。



要は、20〜30代の女性たちと全く同じにおしゃれを楽しんでいて、雑誌に掲載されているブランドが今私が読んでいるような雑誌等と変わらないのですよ。



それでいて。



子供にも手が掛からなくなり、家庭も安定してきた年齢だからか、フォーカスされているのが完全に「自分」単体で、夫がどうだ、とか、子供がどうだ、というところを一切省き、一人の人間として、女性としてどう生きていきたいのか、みたいなところがクローズアップされているので、30代女子としてはそこもすごい面白い。


20〜30代雑誌に出てくる読者モデル的な人とは、もうコメントの重みが違うから(笑)。離婚は経験してるわ(もしくは既に夫が死んでいたり)、仕事も挫折もするわ、それはもういくつも山を越えて、でも今、相当楽しいよ、というリアルなメッセージが、意外に今の私ぐらいの世代に響くかも。



えっ!!!50代ってこんな楽しそうなの!?



ってたぶん相当驚くと思うし、「私にとって50代は30代。」とコメントしている人がいたけど、決して痛々しいわけではなく、本当にそうだろうなぁ、と夢が持てる雑誌だと思います。よく海外に行くと、イタリアのマダムとかは若い人よりおしゃれ力もオーラもあって、なんかすごい素敵、というあの感じに日本人の50代が近付いているようなかんじかなぁ。50代がイメージできると、そこに蓄積されていく今をどう生きていかねばならないか、が少し輪郭がはっきりしてくるような気がするというか。そこをイメージして逆算すると、30代なんてまだまだ小さくまとまってる場合じゃないぞ、と勇気が持てます。


今日SALUSを読んでいたら、「ANECANは20代女性と限らず、幅広い年齢層に読んで欲しい」というような編集長のコメントがあったけど、でも自分が既に過ぎたポイントに視点を置き続ける、後ろ髪を引かれ続けるというのは、ある種の後退な気もするのだけど、どうだろう(個人的意見)。




視線は常に先に向けていく。


それも、ちょっと先より、さらにもうちょっと先。




「50代って謳ってるのに、40代の読者が増えているんですよね」っておっしゃってたけど、それはわかるなぁ。必ずしも等身大だから共感するわけではなく、中〜長距離的に目指すべき先、みたいなものを探したいんだろうなぁ。




「人に勧められる人生かどうかはわからないけど、私は自分の人生をとても気に入っている」




そう、堂々と言える50代を目指したいです。



写真は、BATUCADA.¥5900(→完売御礼