あの人は今
「行方不明者名簿」
なるものが、大学側より送られてきました。
巨大な大学ならたいへんな人数になるところだとは思いますが、一学年全部合わせても1000人ぐらいしかいない小さい大学なので、明治〜大正時代あたりの卒業生からそのすべてを追っていってもA3ぐらいの折りたたみ(裏表)にすべて入りきるというコンパクトさ。
現在、行方のわからなくなっている方々です。もし消息をご存じの方がいたら、事務局までご連絡を―
行方不明。
昭和以前の卒業生ともなると、行方不明というよりも既にお亡くなりの方も多いでしょうし、戦時中の混乱で消息がわからなくなる人もいたでしょう。
行方がわからなくなるその過程にはそれぞれいろんな人生と理由があるのでしょう。
そこにそんなドラマを思い描き、感慨深くその名簿を眺めていました。
そして―
行方不明者A 来週飲みます
行方不明者B 先週飲みました
行方不明者C 再来週会う予定
オーイ!!
みんな超ふっつーに生活してます(しかも、一般アベレージよりはるかに元気)。
「ちょっと、ちょっと!卒業生全員に捜索願い出されてるよ!」(公開捜査)
「あっはっは。マジで!? そういや、別に大学なんかに連絡してないね。しなきゃねー。」
・・・って、たぶん絶対、面倒でしないんだろうな。
まさに、便りがないのは元気な証拠?
でも、みんな面白いキャリアの人たちばっかりだからこそ後輩たちのためにもOG名簿に載っといてあげてください。
・・・まぁ、このクールさがみんなうちの卒業生っぽくて好きなんだけどね。