廃版マニア

伊勢丹でジノリのセールをやっていたのですが、


実はジノリは今まで伊藤忠が持っていたブランドで、このたび手放し別会社になったタイミングで、ラインを整理する意味で様々なものがセールで出てきているそうです。


・・・ということで、私がいただいたのはこちら↓



マルコポーロの大皿。現行は赤と青の2色で、ゴールドはすでに廃版。もう手に入らないとなると、欲しくなるのが人の性。
しかも、絶対赤と青より使いやすい色だと思うの。和でも洋でも中でも対応できるよね(だからマルコポーロというネーミングなのか!?)。私の料理でもお皿が良ければ、底上げされるというもの!


そして、いつもお世話になっているAさんが販売していたのがこちら↓




フルステンベルクというドイツのブランドで、もう250年以上続いているドイツでは有名な窯。


「白」がものすごくきれいな白(本当に真っ白!!)で、伝統的でありながらアールデコのモダンなデザインが魅力的(しかも普段フランツに見慣れていると、このシンプルさにヤラれます。)


結構売場で迷っていたんだけど、セールになっていたのと、なにより


「これ、もう日本でこのセットが最後だから。」


との輸入販売元のAさんの一声に推されて購入。


「吉野さん、廃版好きですね〜」と笑われましたが、やっぱり人があんまり持っていないものの方が嬉しくない???


それに、フランツの社長も言っていましたが、世界的にこういう経済状況になると、どうしても効率だけを追求し始めるので(特に世界的陶磁器メーカーはファンドが持っていたりします)、売れ筋だけを大量生産する方向に向かい、昔ながらの手法で職人がじっくり手を掛けて作るようなシリーズがどんどん消えていっているのが世界の陶磁器業界の流れになっているようです。ウェッジウッドが破綻した一端もそこにあるよう。仮にメーカー側が作っていたとしても、日本の代理店が仕入れなかったりね。


フランツも廃版になっていくものが多いのですが、フランツに限らず本当に気に入ったものに出会ったときは惜しまず手に入れておいた方がいいかも。


・・・と、最近少しずつ業界のことを教えてもらいながら思うようになったので、みなさんにもそれはおすすめしたいと思います。