さよなら、洋館。
このお知らせを聞いてから、なんだかずっとさみしい気分だよ。
そもそもの洋館の持ち主であるおばあさまがお亡くなりになり、とうとう取り壊しになるようです。
明治時代の建造物で、徳川慶喜の主治医をされていた方の別邸。品の良いおばあさまが一人で暮らされている洋館、というイメージがぴったりの高輪の緑に囲まれた静かな、素晴らしい空間でした。
今J300でも活躍されている東さんが運営をされていて、もちろん東さんのお人柄あってのことですが、この洋館が本当にいろんな人と出会わせてくれたなぁ、と思います。本当にありがとう。
なにやら噂によると、この洋館には女性の霊(というか、主が昔から住みついている?)がいるらしいんですが(見えるわけではなく、感じる人は感じるらしい)、でも、こうやっていろんな人が出入りして社交の場としてこの建物を使ってもらっていることをとても喜んでいたそうです。もうこの建物の最後だって、知ってたからなのかなぁ。。。
100年間、いろんな人がこの建物でそれぞれ人生を歩んで、それぞれの思いがこの建物には染みついているだろうなぁ、というのが本当に伝わってくる空間なので、それが壊されるというのは、なんだかその人たちの思い出や、今はもうこの世にはいないおばあさまも含めここで生活をしていた人たちの残していった痕跡を無に帰してしまようで、なんだか切ないように思います。
こういうときに「じゃあ、私が買います!!(そして、建物を保存します!!)」と言えるくらいのお金持ちになりたいよ(笑)。
本当にもったいない。二度と同じものは立てれないだろうからねぇ。。。ちなみに、そのお医者さんは5年もかけて建てた建物だそうです。
6月中は最後ということで、無料でアーティストにギャラリーとして貸し出すそうなので、ぜひご興味のある方は。
どういうご縁か、この建物の約100年の歴史の最後に立ち会えるなら、お世話になったみんなで最後にお別れ会をしたいねぇ。100年間何かしらこの建物に関わって、たくさんの思い出をつくって生きて、そして亡くなっていった方たちの分も。
写真は、DAVID AUBREY.\22800.
実は個人的には、今回のDAVIDの仕入れでこのネックレスが一番好き。